日本昔残酷物語朗読


Gamo 八千代、Sagawa Mika.著「日本昔残酷物語7話」より

脚色:バルバラ・ピユロ
イラスト:加藤梨華

これらの残酷物語は、恋愛、或は、社会に生きる中での女性の自己実現の不可能を扱っている。ほとんどの話において、不当を受けた女性が、超自然現象が生み出す非常に強い力で、そのシチュエーションを覆す。日本人は、このエネルギーに真価を認める。そして、このタイプの文学は、大衆の意識を浮き彫りにしてもいる。しかし、他の幾つかの語りにおいて登場人物に起こるのは、抵抗せず残酷な人生を受け入れること。この場合の世界観で重要なのは美学:戦いは美しくなく、”自ら選んだ”諦めは美しい。
この流れを汲む語りは、ヒロインたちの感じたことを想起させながら、読む者、聞く者に 悪人を非難することを促す。仏教より影響を受けたこれらの文学の流れは、平安時代貴族文化から発祥している。

演出/振り付け:岡田小夜里