近代能楽集−三島由紀夫原作


5 contes modernes de Nô d’après Yukio Mishima

三島由紀夫は、伝統芸術である能楽集を現代的なシチュエーションに落とし込み、“近代能”という形で作品化しました。能楽の時を超越した空間に、情念と欲望の象徴である人物を登場させることによって、まるで夢と現実との間を行き来するような幽玄な世界へと誘い、人間の条件という普遍的な疑問、愛、死という能楽の本質的なテーマを問いただします。

2019年5月23日24日19時45分
25日16時15分より公演

パリ日本文化会館

101 bis Quai Branly, 75015 Paris

予約 : 01 44 37 95 01
料金 : 10 €, 7 € (割引き), 5€ (会員)

5月23日24日18時30分、25日15時より
『近代能楽集』公演に先駆けて、金春流能楽師
シテ方森瑞枝氏による講演会『伝統能と三島由起夫の近代能の比較』を行います。(入場無料)


“5 contes modernes de Nô” 2018 -Théâtre de femmes F-J SERAPH

1 min

4 mins

出演
弘子, 田中三恵, 増喜優子, 輿水美幸, 小野作斗見, 川岸紀惠,
カーカム聖子, 池口亜優, 三四郎, 斉藤研吾, マダム・ワサビ,
岡田小夜里
声の出演 : 橋爪淳 (スペシャルゲスト)

演出, 振付, 衣装, マスク制作,映像 : 岡田小夜里
字幕, 翻訳 : ヴァニナ・ルシアニ
演出アシスタント : 井上弘子
熊野の唄 作曲:橋本三四郎
熊野のアクセサリー製作:輿水美幸
音響 : 加藤梨華
照明 : マルゴ・オリヴォー
衣装 : アルベール美奈子、アグラエ・プラエット、セラフ


あらすじ

班女

画家・本田実子は、自分を置いて去った男、吉雄を待ち続けているうちに狂気に陥ってしまった美女・花子を家に住まわせている。しかし、花子の古風なロマンスが新聞記事になってしまう。花子の美しさを愛し、その美を独占し続けるつもりであった実子は、その記事がいずれ吉雄の目にとまり、二人が再会してしまうのではないかと恐れた。世間から花子を遠ざけるため、実子は花子を旅行に誘うが…

道成寺

古道具屋で骨董家具の競売が行われている。商品として出されたのは、 巨大な洋風衣裳箪笥。何百着の衣裳を入れてもまだ余るほどのとても巨大で高品質の衣裳箪笥であった。客が次々と高額で入札しているところへ、踊り子と称する清子がやって来て、 その箪笥は三千円の値打ちしかないと言い放った…

卒塔婆小町

夜の公園、モク(煙草の吸殻)を集める老婆の浮浪者に、ほろ酔いの詩人が声をかける。詩人は、ベンチで抱擁している恋人達たちを生の高みにいると言うのに対し、老婆は、「あいつらは死んでる。生きているのは、こちらさまだよ」と言う。そのうち老婆は自分が昔、小町と呼ばれた女だと言い、「私を美しいと云った男はみんな死んじまった。私を美しいと云う男は、みんなきっと死ぬんだ」と説明した。笑う詩人に老婆は、80年前、参謀本部の深草少尉が自分の許に通ってきたこと、鹿鳴館の舞踏会のことを語り出す…

熊野

美しい女・熊野(ユヤ)は、大実業家の宗盛に愛人としてかこわれ、豪勢なマンションで暮していた。ある春の桜の季節、宗盛は、美しい盛りのユヤを伴って花見をしたいとユヤを誘う。ユヤは断り、母親の病気を理由に、実家の北海道に帰らせてくれと 願い出る。しかし、宗盛はユヤの 申し出を聞き入れない…

葵上

美貌の若林光の妻・葵が入院している。看護婦によると、ひどくうなされ苦しむ彼女のもとへ、毎晩見舞いに来るブルジョア風の女がいるという。しかし実は毎夜、葵を苦しめていたのは嫉妬心に駆られた、光とかつて 恋仲であった六条康子の生霊であった…


演出の覚書き

1960年代中期から1970年代にかけて日本で活発に起きた演劇表現の潮流であったアングラ演劇の要素、実験的な舞台表現、近代演劇が低俗として退けた土俗的でスペクタルなもの等を取り入て、又、能楽の幽玄を表す為に、時間軸の移動、異空間、夢想、情念の入り交じる独特な世界を創り上げたいと思います。この劇作品は、仮面、踊り、歌、動画などを取り混ぜた作品になっています。


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