インフォメーション :
À l’Espace Culturel Bertin Poirée
8-12 rue Bertin Poirée 75001 Paris
2026年11月
25, 26, 27
19:30 開演
Réservation : resa@tenri-paris.com ou 01 44 76 06 06
Tarifs : 20 € / 17 € Adhérent 10€
前回公演『河童』の動画レジュメです。ご覧くださいませ。
« Kappa » Bande-annonce du spectacle AKUTAGAWA(Nov.2026)| Trois pièces courtes d’après Ryūnosuke Akutagawa
16世紀、日本でキリスト教布教に尽力した宣教師オルガンティーノ。彼は布教の成功を喜ぶ一方で、この国に宿る目に見えない力に戸惑いを覚えていた。やがて彼は、日本の神々との不思議な邂逅を経験する。異なる信仰が交わる瞬間を通して、芥川は日本文化の精神性と、異文化理解の本質を静かに問いかける。
藪の中 ― 真実は藪の中
一人の侍が命を落とした事件。その真相をめぐり、目撃者と当事者たちは、それぞれ異なる証言を語り始める。しかし、その証言は互いに食い違い、真実はますます見えなくなっていく。誰もが自らに都合のよい「真実」を語るなか、事件の本当の姿は最後まで明かされない。芥川は、人間の主観と記憶の曖昧さを通して、「真実とは何か」という普遍的な問いを私たちに投げかける。
河童 ― 幻想生物の国の記録
風刺と幻想が交錯する『河童』は、読者を奇怪な生き物たちが暮らす異界へと誘う。そこに描かれる河童たちの社会は、人間社会を映し出す鏡であり、その皮肉と不条理は現代にも鋭く響く。寓話の装いのもと、芥川は文明や進歩、そして人間の理性そのものに対する、深く透徹した批評を展開している。
芥川龍之介(1892–1927)
日本近代文学を代表する作家であり、鋭い分析力と理知的で斬新な文体によって、人間の本質を描いた短編小説で知られる。その作品は、平安もの、キリシタンもの、古典的な説話、風刺的・心理的作品など、多様な主題によって特徴づけられる。またその作風は、懐疑的な心理分析から「芸術至上主義」の美学へと移行し、やがてより内省的で不安を帯びた表現へと変化していくという発展をたどり、同時代の思想的潮流と密接に結びついている。

