母物語


能楽集より

能楽『隅田川』より『死の河』
能楽『海女』より『海の影』
能楽『百万』より『風の祈り』

母物語とは、母の子への尽きぬ愛の物語。『河』、けして涸れることのない愛の大河、
くみ尽くせぬ程の神秘育む広大な海に過去のこだまが贈った思いやりのある『影』、或は
生命の純粋な湧出のように、失ったものへ永遠に続く懇願のよう捧げられる『祈り』
これらの母像は何をおいても一人の人として描かれ、存在の予兆でもある人生の現実によって断ち切られた、心と魂を支えるために現れる。

演出/振り付け:岡田小夜里
脚本:ヴァニナ・ルシアニ